アースハーモニー2007 Part2(環境月間)

NECグループでは様々なかたちで環境活動を推進しています。毎年2回、6月と11月の各1ヶ月間は、アースハーモニー(環境月間)として参加型の啓発活動を集中的に実施。社員の環境意識向上を図っています。NECソフトは今回11月の「アースハーモニー2007 Part II」では、下記のような活動を行いました。また11月29日、独自に「自分のためのエコロジー」と題した講演会と「ハーブガーデンプロジェクト」イベントを実施。参加した社員は、環境への新たな取り組み方を体験的に学びました。
アースハーモニー2007 Part IIの主な活動

1.エントランスでアースハーモニー2007 Part II(環境月間)を告知
2.環境経営意識調査:「環境に関する知識を持っているか」「昼休みの消灯やコピー量削減など日頃から環境に配慮した行動を取っているか」といった「知識」と「行動」のマトリックスで社員の環境経営意識調査を行いました。調査を通じて社員の「気付き」を引き出し、知識と行動の両面でレベルの高い「エコ・エクセレンス」を増やしていくことを目標としています。

3.NECグループ「チーム・マイナス6%」環境家計簿倍増キャンペーン:日々の生活で二酸化炭素排出量、エネルギー消費量を減らすために環境家計簿をつける運動を行いました。
4.映画「不都合な真実」上映会:NECソフト本社及び各支社で、2007年のノーベル平和賞受賞者であるアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領が制作した映画「不都合な真実」を社内で上映。地球温暖化の現状や影響を身近な問題として学ぶ機会を設けました。
5.ディベート型環境Eラーニング:NECグループ企業の各社員が新しいタイプのEラーニングに参加し、パソコン上で環境をテーマにしたディベートを仮想的に行いました。パソコンリサイクルや環境税、大量生産などビジネスや社会に密接な関わりを持つテーマを真剣に考える機会としています。

6.「レジ、で、エコ」強化キャンペーン:社内の売店で、運営企業のNECライベックスと連携し、レジ袋削減強化キャンペーンを行いました
- その他の活動
- NECグループでは、二酸化炭素を50%以上削減する効果のあるソフトウェアに「エコシンボル」を表示し、エコビジネスの推進を提案。お客さまの導入の目安としています。具体的には、トラックの無駄のない運行・走行(エコドライブ)を支援する「ドライブマネージャー」や、人の移動を減らす「遠隔会議システム」などが含まれます。削減効果はNECの旧NEC基礎・環境研究所が開発した評価ツールで検証。NECソフトではこういった環境性能をソフトウェア開発の基本コンセプトに取り込んでいます。
- NECソフトは、外部機関が認定する「内部環境監査委員」の資格取得を社員の間で進めています。対象となる社員はNECソフトの「環境社会貢献委員会」のメンバーで、各事業部に1名を置いています。資格を取得したメンバーが事業部内での環境啓発活動をリードし、環境に関するISO14001の内部監査等にも対応します。
「自分のためのエコロジー」講演会
- 株式会社チームネット 甲斐徹郎氏による社内セミナー -

環境の問題は、「自分が気持ちよく暮らしたい」「自分が気持ちいいオフィスで仕事をしたい」という「個人の得」を各自が追求することから解決していける。本当の豊かさを持った、環境に優しい生活を、こうした独自のマーケティング発想で実現する手法について、甲斐徹郎氏にご講演いただきました。
甲斐氏は、「環境共生」をテーマに、住まいづくりと街づくりを追求するマーケティングコンサルタント会社、株式会社チームネットの代表取締役で、環境共生型コーポラティブ住宅・戸建住宅のプロデュース、環境共生型分譲住宅や環境共生型まちづくりのコンサルティングといった仕事をされています。
また、立教大学大学院/都留文科大学の非常勤講師、公益信託世田谷まちづくりファンド運営委員を務められています。ご自身の経験や具体的な事例を盛り込んだ講演からは、「自分のために」から積極思考で始めるエコロジーについて、大きな魅力と可能性を学ぶことができました。
夏の気温28度は本当に涼しい?





「都会で真夏の暑さをしのぐには、密閉した建物でクーラーを強烈に効かせるしかない」こんな間違った常識を覆すことから講演は始まりました。
参加者はまず、実際の温度と体感温度は一致しないことを体験します。机の金属部分と合板部分に手をあてると、金属部分のほうが3〜4度は冷たく感じますが、レーザー光線を使った表面温度計で測定すると両者の温度はほとんど変わりません。熱が伝わりやすく逃げやすい、つまり熱伝導が大きいところは温度が低く感じられることの実証です。
真夏のアスファルト道路や駅のホームを例に、太陽で熱された路面や屋根からの放射熱で、人は実際の気温以上の「暑さ」を感じることもスライドで説明されました。家や街が「石焼きビビンバ」の器のようになっているというわけです。
これらを踏まえ、甲斐氏が手がけた快適な住宅の例が提示されます。それは、窓の外・ベランダに簾(すだれ)をかけ、蔦を這わせた家。直射日光が適度に遮られ、蔦の葉からの水分の蒸散(気化熱)で熱が逃げるため付近の空気、窓ガラスの温度上昇を防ぐことができます。結果として部屋の中は放射熱にさらされることなく、真夏でも快適さが保たれます。緑が増えることで視覚的にも快適さが高まります。その「心地よさ」が写真から想像できました。
次に参加者は、会場に設置された実験セットでその涼しさを実際に体験しました。裏からスポットライトをあてた簾に霧吹きで水をかけると、一気に温度が下がります。表面温度計で測定した後、かわるがわる顔を近づけた参加者からは感動の声が上がっていました。緑に恵まれた環境の大切さを体で感じることができました。
コミュニティを大切にする暮らしは豊かで、環境にも優しい
甲斐氏が提起するもう1つのキーワードはコミュニティ。会場では、昔と今のコミュニティの違いが写真で示されます。「暖炉を囲んで食事を取る家族」と「ファーストフード店で、独りで食事を取る人」、「お茶の間に集まってテレビを一緒に見る家族」と「携帯音楽端末をイヤホンで聴く若者」。技術が進歩して便利になったが故に、何かを共有する機会が減ってしまった現代人の生活を浮き彫りにしています。
沖縄の300年前の集落には、台風に備え、家を取り囲むように木が茂っていますが、1970年代以降は堅牢なコンクリートの家だけが建ち並んでいきます。木を植える必要はなくなりました。これは、性能が良くなった現代の住宅が外との関係性を排除していることを示しています。
対照的に、コミュニティを大切にしている現代の暮らし方もVTRで紹介されました。甲斐氏が手がけたコーポラティブハウス「欅ハウス」では、敷地に残っていた欅の大木を残しながら、入居する人たちがその環境を共有し、住居の中と外との関係性を維持した共同住宅で暮らし始めています。
自分たちの生活を贅沢にする環境を家の外に作り、外の環境と自分の生活をつなげると、とても快適に暮らせるようになる。大切なものを共有しているという実感が人間関係をとてもよいものにしていくということの証明です。
「自分のため」から始まる、かけ算型のエコロジー
では、コミュニティを大切にするには、何をどこから始めればいいのでしょうか。「まず自分の快適さを考える」ことから始める。それだけでいいと甲斐氏は話します。
例えば家を建てる場合、北側に木を植えると隣の敷地からの冷気を逃さず引き込むことができます。街路樹も無駄になりません。バルコニーを緑で覆うことも効果的です。各自が体に身につける涼しい服を選ぶように、外との関係性をデザインすると、風の動きが生まれて街全体が暮らしやすく、豊かになっていきます。
つまり、環境問題をハードルが高くて難しいことだとは考えないことが大切。「自分の快適のために外との関係を持つ」人が増えるだけで、かけ算的に環境は良くなります。
これは、家の問題だけでなく、様々な環境問題に対して重要な示唆を含んでいるようです。
ITはコミュニケーションを生みだし、様々なつながりを作る手段となる可能性を秘めています。しかし、世の中を便利にするだけの技術ではコミュニティを壊してしまうかもしれせん。NECソフトはIT企業として大きな責任と期待を背負っているということを、参加者全員が実感する内容でした。
moni

最後に甲斐氏は、グリーンチェーン推進ネットワークによる「緑の学園都市moni」プロジェクトを紹介しました。MoniはWeb上に設けられた仮想的な学園都市です。「自分の家で緑を育てて涼しく暮らす」という宣言をすれば誰でも住民になれます。moniの緑が増えると、一緒に本当の街にも緑の住まいが増えていきます。自分の家での取り組みをmoniの住民どうしで報告し合い、素晴らしい緑の住まいを表彰することも始めました。会場では、蔦のかわりにゴーヤを育てて家を涼しくした家族の報告ビデオが上映されました。収穫したゴーヤの実をテーブルに並べ、子どもが顔の表情を作って遊ぶ映像が紹介されると、参加者の間に暖かい笑いがこぼれました。
「ハーブガーデンプロジェクト」イベント
- 新木場駅前にハーブを植栽・ハーブピロー作りを体験 -






午前中、「ハーブガーデンプロジェクト」の活動として新木場駅前広場の緑地帯にハーブの植栽が行われました。この活動はNECソフトの社員ボランティア組織「NECソフトエコチーム」が主体となり、駅前広場を管理している港湾局の許可のもと、NPO法人グリーンワークスやハーブの専門家の協力で行われています。活動2年目の今年(2007年)はエリアを拡大し、NECソフトの社員が数多く参加して様々なハーブを植えました。
午後、この日の最後のプログラムでは、ハーブを乾燥させたポプリを手縫いの小さなピロー(枕)に入れてハーブピローを作る体験教室が開かれました。女性社員に混じって男性社員も慣れない手つきで針と糸を使います。
出来映えは様々でしたが、夕方のひととき、参加者はハーブの華やかな香りに包まれて普段の忙しさを忘れる時間を過ごしました。この日のハーブピローには、ラベンダー、ホップ、レモンウァービーナ、タイム、ローマンカモマイル、ローズマリー、ペパーミントの7種類のハーブがバランス良く配合され、最後にクラリセージオイルを1~2滴加えるという本格的なもの。作業の前に各ハーブの性質や産地・効能などの説明があり、参加者は自分たちが駅前で育てているハーブにも思いを巡らせていました。
ハーブガーデンプロジェクトは、自らの手で緑を増やしていく体験をするとともに、地域にも貢献するという目的で行われています。例年、収穫されたハーブは製品化され、それを販売した収益金が、国際貢献活動を行うNPO団体に寄付されています。NECソフトはこうした活動を継続することで、社員の社会貢献や環境保護に対する意識の高まりを支援しています。
参加者の声

「午前中はハーブの植栽に参加し、土いじりで新鮮な体験をしました。ハーブピロー作りでは、人工的ではない自然の香りが人に癒しを与えることについて、素直にいいなと感じました。私は、実際に新木場地域の個人や企業をつないで、地域活性化やコミュニティづくりを進めようと奮闘しているところです。『自分のためのエコロジー』講演会で話されたかけ算型のつながりを、IT企業に勤める私が本業を活かしてどう実現できるか、考えてみたいと思います」

「今日のような場に、NECソフトの社員がどんどん参加するのはいいことだと思います。私は夏に行われたベアフットフェスティバルでもハーブでポプリを作るコーナーで手伝いをしました。最近、群馬県の実家の庭にあった木が枯れてしまって、冬には「からっ風」を遮り、夏には日の暑さを和らげてくれていた木のありがたさを痛感しています。緑を増やす活動についてすごくいいヒントをもらえたので、今自分が住んでいるマンションのコミュニティから活動をスタートしてみるつもりです」










