国際協力/国際貢献

NECソフトでは2002年から社会貢献活動の一環として社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)の”絵本を届ける運動”に協力しています。”絵本を届ける運動”は日本の絵本を現地語の翻訳版に手作業で作りかえ、カンボジアの子どもたちに送るというものです。
”絵本を届ける運動”では、新品の絵本とカンボジア語に翻訳された文章のシールがセットになった絵本作成キットをSVAから購入し、参加者が絵本に訳文のシールを貼って仕上げます。NECソフトは2002年から毎年50冊ずつ増やしながらキットを購入し、多くの社員が参加して絵本の作成を行ってきました。
カンボジアではポル・ポト時代に25,000人いた教師が5,000人まで減ってしまったといわれています。学校や本は焼かれ、長く続いた内戦の影響で教育システムは打撃を受けており、現在も学校、教師、教科書、教材の不足が深刻な問題となっているとのこと。子どもたちが日本から送られる絵本を見ながら自由に想像を広げ、明るく学んでいけるよう、これからもこの活動に協力していく予定です。
1年前に贈った絵本との再会-丸岡 晶
私も、他の社員と共に絵本づくりを行いました。その後夏休みを利用して個人的にSVAのスタディツアーに参加し、カンボジア中部の小学校で子どもたちと交流する機会を持ちました。驚いたことにそこで、前年に同僚が作った本と偶然の再会を果たしたのです。子どもが持ってきた絵本に同僚が書いたマークを見つけたとき、私はめまいを覚えました。何かがつながったという感覚でした。その小学校で1年間使われた絵本はもうすり切れていて、子どもたちに愛され、何度も読まれていたことがわかります。それは、自分たちの活動の成果に直接出会えた貴重な体験でした。

- 人事総務部
- 労務厚生グループ リーダー
- 丸岡 晶

- 社団法人シャンティ国際ボランティア会
- 国内事業課
- 絵本を届ける運動担当
- 佐藤 麻弥さん
対談
- 丸岡
- 2002年、社員が”絵本を届ける運動”を見つけ、社内に活動協力の提案をしたことがきっかけで、参加が始まりました。本当にいいアイデアの国際協力活動ですね。
- 佐藤
- ありがとうございます。私たちの団体(SVA)は絵本を届けっぱなしにするのではなく、現地の先生が子どもたちへ絵本の読み聞かせを上手にできるようトレーニングもしています。日本の絵本はカラフルで作りもしっかりしています。日本だけでなく世界中のお話を届けていますので、子どもたちが最初に絵本を見たときの喜びというか感動はものすごく大きいです。NECソフトの社員の方には大勢参加していただいて、昨年は250冊を作っていただきました。IT企業らしくWeb会議システムを使うなど面白いやり方をされていますね。
- 丸岡
- 平日の夕方6時ごろから本社と各地の支社をWeb会議で結んで一斉に取りかかります。まず佐藤さんに活動の意義や絵本の作り方を説明していただきますが、絵本が現地で使われている様子も映像で紹介すると参加者が真剣な目つきになります。挿絵の中の文字もきれいに貼り替えるのは結構コツが要りますね。作る過程でも、Web会議画面で「新潟ではこれくらい出来上がっています」なんて報告があったり、佐藤さんに質問が来たりとちょっとした連帯感が生まれます。
- 佐藤
- 私は、日本の子どもも世界の子どもも、限られた子ども時代という数年間だけの絶対にやり直しがきかない時間があって、それを豊かに過ごせるように大人たちはできることをすべきだと思うのです。
- 丸岡
- そうですね。私は仕事でこの活動を社内で広める立場だったのですが、個人的にものすごく関心を持つようになって、SVAのスタディツアーでカンボジアまで行ってしまいました。小学校で子どもたちに「かいじゅうたちのいるところ」という絵本の制作を実演した時、そばにいた子どもが「同じ本があるよ」と言って持ってきてくれたのが、前年に同僚が作った絵本でした。同僚が自分の好きなマークを絵本の最後に描いたのを見ていましたので、すぐわかりました。
- 佐藤
- SVAが送り出す絵本の数は年間1万冊以上ですから、かなりの偶然ですね。
- 丸岡
- 1年しか経っていないのに、絵本の角が丸くなって表面もザラザラになっていました。毎日のように読まれていたのだと思います。そのときの子どもたちとの交流は楽しくて、子どもたちはみんな明るい目をしていました。
- 佐藤
- そういえば、前回のNECソフトの活動ではWeb会議システムで丸岡さんに現地の様子を説明してもらいましたね。NECソフトの社会貢献活動はすごく自然体だなという気がします。古本楽市というチャリティイベントを開催して、売上金を私どもに寄付していただいているのですが、それ以外にもいろいろな企業や NPOの方が集まる場を教えてくれたり、情報交換も積極的にしてくださいますよね。企業なので数字での評価というのは必要なはずなのに、あまりそれを感じないのです。
- 丸岡
- 参加者の方には、絵本を作る作業をしながら「絵本がない国もあるんだ」ということを考えたりして、支援先の国を知ってもらいたいなと思っています。自分が作った絵本が子どもたちに届くんだという実感が大切ではないでしょうか。こうして関心のある人が増えてくれば、結構それで世界の動きが決まってくる気がします。
- 佐藤
- そうですね。NECソフトでは他にチャリティコンサートなども開催していますが、例えば音楽を聴きたい、久しぶりに絵本を触ってみたい、こうした堅苦しくないことがきっかけになって多くの人に一歩踏み出して欲しいと思います。そして、誰にでもできることがあるという気付きが広まっていけば、世界のいろいろな問題を少しでも解決していけるのではないでしょうか。
- 社団法人 シャンティ国際ボランティア会
- 絵本を届ける運動や常設・移動の図書館活動を行うほか、タイ、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、ラオス、カンボジア、アフガニスタンの各地域で様々な形の開発協力・復興支援に取り組んでいます。














